屋根のカバー工法は、既存の屋根の上から新しい屋根をかぶせて、耐久性を高める工事です。
葺替え工事と違って廃材が出ず、撤去作業がないため、工期が短く費用が安く済みます。
屋根の形状によっては工事ができない場合もありますが、耐久性においては葺替えに引けを取りません。
◆ カバー工法できない屋根
・瓦屋根
表面が波打っているため、物理的に工事ができません。カバー工法ではなく、瓦屋根から金属屋根への葺替えは可能です。
また、瓦自体に重量があるため、さらに新しい屋根の重量が増すカバー工法は耐久性に支障をきたすでしょう。
・傷みの進んだ屋根
劣化の進んだトタン屋根やスレート屋根は、下地まで傷んでいる可能性が高く、カバー工法が難しい場合が多いです。
同様に雨漏りが進んでいる屋根も、カバー工法に適しません。
◆ カバー工法の耐久性
ほとんどは軽量の金属屋根でカバーするため、金属屋根と同様の耐久性があるとされています。
年数では約20~30年といわれており、葺替え工事の耐久性と遜色ありません。
◆ カバー工法のメリット
・費用を抑えられる
廃材が出ないため、撤去や処分にかかる費用が発生しません。
そのため、葺替え工事よりも工事費がリーズナブルです。
・短期間で工事が完了する
工程が少ないため、短期間で工事が終了します。
・アスベストを含む屋根で施工可能
スレートのなかにはアスベストを含むものがありますが、撤去する場合は費用がかかるほか、対応できる業者が限られます。
このような屋根はカバー工法が推奨されています。
・屋根を傷つけずに済む
葺替え工事は既存の屋根材を外すため、場合によっては垂木などの屋根のパーツを傷つけることがあります。
カバー工法はこのような作業を行わないので、ダメージを負いません。
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